会長あいさつ

公益社団法人 神奈川県助産師会 会長 岡本登美子

 

会長写真

 このたび、令和2年6月4日、定時社員総会で神奈川県助産師会会長に就任することになりました。どうぞよろしくお願い致します。就任に際しましては、その職責の重大さを痛感し、身の引き締まる思いであります。神奈川県助産師会は公益社団法人として8年を迎え、職能団体として公益事業にも取り組んで事業運営に携わっております。周産期医療を取り巻く環境の変化は、助産師活動の変容にも顕著に直面しています。分娩を取り扱う開業助産師の継続問題、諸先輩が築いてきた助産師としての働き方や技術や知恵を伝承する機会は時流と共に風化しつつあります。これからの社会は、若い世代の女性が自分のライフプランを立て、いつ妊娠するか、いつ産むか、パートナーと一緒にライフプランニングすることを考えられる健康教育が社会の変化へと繋がり若者への健康つくりを伝え、好機に産むことを伝えることが求められていると思います。

 神奈川県助産師会は600名余の会員が所属しています。勤務部会、助産所部会、保健指導部会、教務部会とそれぞれの分野で活動しています。今年は東京オリンピックが開催される予定でした。記念すべき年号に生まれるベビーの誕生を期待していましたが、新型コロナウイルス(COVID-19 )の感染拡大により影は薄くなり、4月7日、緊急事態宣言発令、不要不急の外出自粛、クラスター、パンデミック、ステイホームと耳慣れない用語や造語が続出し未曾有の出来事に社会が閉鎖的傾向になっています。妊産婦や乳幼児の不安は増大し、医療従事者もクラスター感染に巻き込まれるような状態に及び、この現実に神奈川県助産師会も、今「何ができるか」「どう行動したらよいのか」駆使する中でオンラインによるリモート活動や相談窓口、両親学級などに取り組んでいるところです。県下のみならず日本助産師会や関係団体、医療機関と連携し情報の共有化を図り公益事業の発展、円滑な運営活動ができるよう会員の声を聞き、ご理解とご協力、ご支援を賜わりますようお願い申しあげ、就任のあいさつといたします。

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